飲んでみると
「これが以外にウマイ・オイシイ」
それがチャイなのです。
イギリススタイルではロイヤルミルクティーと言い、お馴染みの紅茶ですがインドではこれをチャイと呼び一日に何杯も飲まれ、チャイ屋によっていろいろの味を楽しませてくれます。硬質の水でシッカリと味を抽出し、濃厚なミルク・カルダモン・シナモン・ジンジャー等の風味が薬効効果を引き立てます。
チャイに用いる茶葉はミルクに押されないシッカリとした力強いコクとボディ・濃い水色がポイントですからアッサムティーが最適です。日本に輸入されてきている茶葉は中級から高級ランクの品質の高い紅茶が多いのですが、生産地では低級品の茶葉でもシッカリと味を抽出し、人々には欠くことが出来ない大事な国民的飲料として愛飲されています。
日本の水は軟水ですからチャイのような紅茶とミルクとのハーモニーが、少し品よくまとまってしまう傾向にありますが、上級茶葉ならではのデリケートな風味を楽しむことが出来ます。硬質の水の荒々しさがチャイのような少しワイルド感にはマッチするのか低級な茶葉でも本場ではそれなりのおいしさを感じさせてくれます。
暑い時にも寒い時にも彼等には欠かすことの出来ないチャイは健胃作用・整腸作用・利尿作用・蛋白源補給・疲労回復・水分補給にと健康飲料の位置づけで、口臭を消し・消化促進・唾液の分泌促進と数え上げれば多くあり、カルダモン・シナモン・ジンジャー・クローブなどのスパイスの働きが体を守ってくれるのでしょう。自然環境の厳しいところでの知恵がおいしさとしてチャイで表現されています。