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あれもインドこれもいんど

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香辛料の国の人々

さすが香辛料の豊富なお国柄、インドの人との会話にもピリッとした辛口のジョーク、苦味を感じさせる苦言や、渋々ながらの譲歩、甘くてとろけさせるようなお世辞、なんとも絶妙なスパイスの利かせ方で時には翻弄されますが、5,000年の歴史に裏打ちされた奥深さに釣り込まれていきます。


 「インド人100人に聞けば100通りの答えが返ってくる」と云われ、カリーの配合を聞けば自己主張の烈しい彼の人達は母親から伝授された配合が一番美味しいと主張してきますが、人間関係においても非常にHotです。このHotの意味も「暑い」Hot, 辛い「Hot」、 烈しい、熱烈な「Hot」とインドを表現するには一番ぴったりと納まる表現のひとつでもあります。


 インド料理を食べ初めの頃は辛味を痛覚として受けとめるだけでおいしいと感じるには程遠く、これはひょっとすると味覚感知能力が壊されてしまうのではと思ったりもしましたが、幸い軟弱な思考形態が壊されたくらいで大きな損傷もなく現在に至っています。

 このように個性の強い味に慣らされ馴染んでしまうとそろりそろりと嵌ってしまい、辛味の中の奥深さを知ってしまうとマサラが奏でるハーモニーは芸術的でもあり魔術でもあるなと思えてきます。


 中食としてスナック類を食する時はテーブル上にケチャップやトマトチリソース、マスタード、ピクルスなどが並べられ好みのスタイルで食していきますが、どれもスパイシーで甘みと酸味、チリのピリッとした辛味が絶妙な味付けとなり、口中の辛味も甘いチャイによってクールダウンし、ひときわチャイブレークが豊かになり元気がもらえます。


 日本人も海外旅行で本場の個性の強い料理のおいしさに触れる機会が多くなるにつれ本物を求める人々が増えてきています。世界の料理も手軽に日本で食べる機会が増えて多くのスパイスに馴染んでいき、それにつれて奥深さを習得していきますが、時には本場に出掛け味覚確認の旅も楽しいものです。新鮮なスパイスで料理を作るタイミングにあわせ磨り潰して香りを引き立てて行きますから奥深さの理解も進んでいきます。